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  • mizushimapro

始まりは出雲大社に呼ばれたから

 この時期になると思い出さずにはいられない、約5年前の5月。経緯は忘れてしまったが、全国でも数少ない出雲大社で『特別参拝が出来る会』のメンバーに出会った。


 そのメンバーは毎年、数十人で出雲の本社にお詣りするようで、その年は、6月に参拝に行くとの事、しかも、一般の人には許されていない夜更けに、御垣内参拝が出来るとの事だった。そんな時間に、そんな場所へ、もちろん限られた人しかできないお詣りだった。


 不思議好きとしては・・・機会があるなら、行けるのにこした事はない・・・しかし、特別参拝が来月に迫ったこの直近のタイミングで、しかも、特別参拝ができる会のメンバーでもない私が、行けるわけがない。万が一にも、奇跡的にメンバーに同行できたとしても、その特別参拝には白装束に白ハチマキ、白靴下、白くつに、下着のパンツまで白色という・・・厳格なドレスコードがあった。


 よしんば、靴下や下着はともかく、白装束・・・持っているわけがない。しかもオーダーメイドのため、今から制作しても間に合わない。これは、今年はあきらめて次のチャンスに・・・などと考えていました。


 そんな事から数週間後、特別参拝のメンバーから連絡があり、


「キャンセルが出てね。行く予定だった人のサイズで作った白装束が1枚あるんだけど、合わせてみる?所長さん(当時は苗字で呼ばれていた)背が高いから、無理かもしれないけど・・・」


と連絡があり、最初は何の話かピンとこなかったが、途中で思い出し!あ!あの時の特別参拝の件だ!っとない、白装束も、まぁダメもとで試着してみると・・・測ったかのように私のサイズにピッタリ!これが、シンデレラフィットってやつですか?あまりのフィットぶりと、特別参拝に行ける事になった事などから、特別参拝のメンバーも


「平戸さん(出雲大社に)呼ばれてるんやわ・・・」


と驚いていた。それから話が一気に進み、あれよあれよという間に、気が付いたら現地で、夕飯とお風呂を頂いていた。そう、今夜、暗くなってから、いよいよお詣りだ。しかも、普段は入れない御垣内でのお詣りをした。私も含めメンバー全員が、暗闇の中で白装束、手には提灯、頭に白ハチマキ、靴下も靴も真っ白(もちろん下着も)。


 お参りする1か月前には、メンバーでもなかった完全に部外者の私が、その1か月後には白装束で出雲大社の御垣内でお詣りに参加している。まさに私の不思議研究家として始まったばかりの頃の、原体験とも言えるこの出来事は、まるで神様が私のために白装束を誂えて下さり、招待して下さったのではないか?という不思議な体験は、今も鮮烈に思い出される。


 そして、この特別参拝した日は、私の『父の命日』だったのは、何かの強い力を感じざるを得なかった。もちろん次の年も参加したが、現在はコロナ禍の影響で、しばらく開催されていない。が、また近いうち、私は出雲大社に呼ばれるような・・・そんな予感めいた確信があったので、今年は久しぶりに白装束をクリーニングに出した。


↓そして別に着なくても良いのに、試着してみた(注:幽霊ではありません)。

↓丁寧に後ろ姿まで撮ってしまいました(哀愁を感じますか?)


髪の毛の黒さが際立つ白装束ですが、この服に三角頭巾をかぶって、夜道で人を驚かしたりはしないので、ご安心ください。

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